とても大切!活性酸素を増やさない暮らし 2

老化や病気はなぜ起こるの?

免疫の力は、菌やウイルスなどの外敵やがん細胞などを攻撃して、体を守ることです。攻撃をする時、免疫細胞が武器として使う物質「活性酸素」が皮肉にも病気の最大の原因になっています。菌やウイルスを瞬時に殺すほど強い酸化能力を持つ活性酸素は、正常な細胞にも大きなダメージを与え、炎症をおこします。他にも、放射線や紫外線などにより発生した活性酸素は、細胞の核のDNAの発がん因子を刺激して、がんの芽を作ります。NK細胞が元気に働かないと、このがんの芽が成長し、大きくなります。免疫細胞が自分の組織に対して活性酸素を放出して攻撃する病気が、自己免疫疾患です。関節痛を起こすリウマチなどがあります。更に、活性酸素と体内の脂質が結びついてできた過酸化脂質は、血管壁に付着して、高血圧や、梗塞・血栓などの原因になります。過酸化脂質が皮膚の角質層に付着し、肌の保湿機能を低下させているのが、アトピー性皮膚炎です。特に大きな病気はしなくても、私たちは生きている以上活性酸素の害にさらされ、細胞は酸化しています。酸化イコール老化です。人間が不老不死でない限り逃れられない現実ですが、せめてこの老化を遅らせる生活を心がけましょう。

活性酸素を取り除くSOD酵素

人間の体が実に素晴らしいと思うところは、このでき過ぎた活性酸素を取り除く機能が備わっているということです。SODという体内で造られる酵素がその役割をしますが、残念なことに、加齢により特に40歳ころから急激に酵素の活性力が落ちてしまいます。そこで同じ働きをするものを、外から補う必要性がでてくるのです。もともと日本人が伝統的に食べてきた、胚芽・大豆・ハトムギ・玄米・ゴマなどの中には、SODと同じ働きをする抗酸化物質がたっぷり含まれています。これらを、体の細胞に届くように伝統的な遠赤外線焙煎、麹発酵などの加工を施すと、体内で減ってしまった酵素の働きを補う食品ができあがります。元気な時には、健康という言葉を忘れがちですが、免疫とは何かを知り、病気になりにくい体を作っていきたいですね。