免疫力ってどんな力?
免疫とは、私達一人一人に備わった、疫(病気)から免れる(まぬがれる)力のことです。病原菌やウイルス、カビなど人間にとっての外敵や、体内でできたがん細胞などを攻撃し、体を守ってくれるボディーガードの役割をしてくれるのが、免疫細胞の働きです。外敵や異物を攻撃する時に発生して体を老化させてしまう活性酸素を除去し、健康を保ってくれるSODなども、広い意味での免疫といえます。
免疫力はどうしたら強くなるの?
もともと備わっている免疫力(自然治癒力・自己防衛機能)は、生活習慣で高めることができるとわかってきました。そのヒントをご紹介します。
- 免疫力を高める、きのこ・海藻類・緑黄色野菜・発酵食品などをよく噛んで食べる
- 喫煙は、免疫細胞の一つ肺胞マクロファージの力を低下させ、活性酸素を増やすので禁煙する
- 質の良い睡眠は、がん細胞を攻撃するNK細胞を活性化し、活性酸素を減少させるメラトニンを増やす
- 適度な有酸素運動はエネルギー産生工場であるミトコンドリアを増加させ、余分な活性酸素をできにくくするだけでなく、NK細胞の力を高める
- ストレス状態のときは免疫細胞リンパ球が減り、外敵に攻撃されやすくなる。活性酸素も大量に発生するので、ストレスを減らす生活を心がける
- 薬や抗生物質の長期服用は、自己免疫力を落とす
- 笑うと自律神経の働きが良くなり、NK細胞が元気になる
長寿の方には、なにかにつけて前向きな考え方をされる方や、よく笑われる方が多いのですが、知らず知らずのうちに免疫が強くなった結果なのでしょうね。