食物を体が吸収できる形に変えてくれるのが酵素 1

酵素の働きって?

みなさんは、自分の食べたものがきちんと栄養として摂り入れられていると思われていますか?実は、ただ食材を口にするだけでは、体の中へ適切に吸収されるとは限りません。栄養素の固まりである食べ物を細かくし、さらにきちんと体に吸収されやすい形に変化させることができて、はじめて栄養として摂り入れることができるのです。この「きちんと体に吸収できる形に変えていく」働きをしているのが酵素です。私たちの体のあらゆる働きに関わっている酵素の中で、今回は食べ物の消化を担う「消化酵素」について触れてみます。食べ物はそのままでは栄養素を体に摂り込めないので、小腸で吸収できる分子レベルまで小さくする必要があり、その役目を消化酵素が担っています。消化酵素は、食べ物を切ったり、はずしたりしながら分子レベルの微細な形に分解・変換するハサミのような働きをしています。こうした消化酵素の働きによって、はじめて食材のもつエネルギーや栄養素が小腸から体内に吸収され、摂り入れられます。

酵素が少なくなると・・・・・・

加齢に伴い、私たちの体内の酵素は残念なことにどんどん減少していきます。食べ過ぎや、消化の悪い肉や揚げ物、加工食品中心の食生活も消化酵素を大量に消費させてしまう原因となります。体内の酵素が少なくなると、消化不良をおこし、脂肪の蓄積に繋がったり、腸内環境の悪化を招きます。さらには細胞自体に必要な栄養素が届かなくなることで、様々な障害へと繋がっていきます。このようにせっかく栄養豊富な食べ物を食べても、それらが体内できちんと分解・吸収されなければ、私たちの体は元気になれないのです。